はじめに
こんにちは、うさぎのしらせ管理人のわらじーです。
バスの運転は「うまくハンドルを切れるか」とか「駐車が決まるか」といった技術も大事ですが、
実はもっと大事なのが“先読み”です。
目に見えるものだけじゃなく、
「この先に何があるか」「相手がどう動くか」などを予測しながら運転することで、
事故やヒヤッとする場面をグッと減らすことができます。
今回は、ぼくが普段から意識している
“先読み運転のコツ”を3つご紹介します!
コツその1:使えるものは“なんでも使う”
バスを運転していると、普通の視界だけでは見えない部分がどうしても出てきます。
ミラーやモニターも便利だけど、それでも死角はゼロにはできません。
そこでぼくが意識しているのは、“見えるものは全部使う”ということ。
たとえば、ビルやショーウィンドウのガラスの反射。
これが意外と役に立つんです。
・交差点の向こうから来る車が反射で見えたり
・歩行者が隅にいてもガラス越しに気づけたり
自分の周りを“鏡のような物”として見ることで、
普通なら気づかない動きが見えることもあります。
「見えない=終わり」じゃなくて、
「見える工夫をする」のがバス運転手の先読みです!
コツその2:前の車の“ブレーキや動き”を観察する
狭い道やカーブの多い道では、先がどうなっているのか見えにくいですよね。
そんなとき、ぼくは前を走る車のブレーキランプや挙動をよく見ています。
たとえば、
・前の車が突然ブレーキを踏んだ
・センターラインぎりぎりを避けて走ってる
・左に寄っているけど、理由がわからない
――こういう動きって、たいてい「この先に何かある」サインなんです。
たとえば、
・対向車が来ている
・道幅が急に狭くなっている
・左側に歩行者がいる
そういった“目に見えない情報”を前の車の様子から読み取るのがポイントです。
もちろん、あくまで補助的なものですが、
こうしたサインを拾えるかどうかで、安全性が変わってきます。
コツその3:信号の“変わりそう”を読んで減速を始める
これは特に市街地など信号が多いルートで役立つコツです。
交差点に近づいたとき、
「そろそろ赤になりそうだな」と思ったら、
早めにアクセルを抜いて、じわっと減速していきます。
信号のタイミングって、実はだいたいパターンがあります。
横の信号が黄色になった、歩行者が渡り終わった、車が停まりはじめた――
こうした動きから「もう変わるな」と察知できるようになります。
特にお客さんが乗っているバスでは、
急ブレーキは乗り心地の悪さにつながるので、
「止まるつもりで減速していたけど、結果的に青だった」くらいの走り方が理想的です。
これは“先に止まる覚悟をしておく”という心構えでもあります。
✨まとめ
バス運転手にとって、技術だけでなく「気づく力」や「予測する力」がとても大切です。
・ミラー以外にも、ビルの窓や反射を使って視野を広げる
・前の車の動きをヒントに、見えない先の状況を予測する
・信号や周囲の流れから、スムーズな減速につなげる
こういった“先読みの意識”があれば、見落としや急な操作を減らすことができ、
乗っている人にとっても安心な運転ができます。
「運転が上手い=アクセルやブレーキがうまい」ではなく、
「先に気づいて、無理なく動けること」が本当に上手い運転だと、ぼくは思います。
これから運転手を目指す人や、
今まさに乗務中の方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです!
普段はバスの乗務員をしています。過去記事見ていただけると嬉しいです。
しっかり確認して事故防止。今日も安全運転で行きましょう。
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